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「雉の鼻緒って知ってる?」

「いや、知りません。」

「雉の羽で作った鼻緒なんだけど、綺麗でね。珍しいのよ。」



日本一の鼻緒職人 第二話 ~鼻緒作品集~雉の鼻緒


第二話では、日本一の鼻緒職人さんがつくった鼻緒を画像で紹介していこうと思う。
※写真をデジカメで撮ったものなので非常に見づらいです。

蛇鼻緒 素材:蛇皮

人気のある蛇皮の鼻緒。金運を招くと言われている。
その蛇皮、実はこんなに大きく、そして長い。


白鼻緒 素材:牛革 

鼻緒と言えば「白」であろう。正装の雪駄の鼻緒の色。
お坊さんは100%「白」の鼻緒である。
日本一の鼻緒職人さんは、超有名なお寺さんにこの白鼻緒を納めていた。
そのお坊さん曰く、日本一の鼻緒職人さんがつくったこの鼻緒でなければ駄目だそうだ。
お寺の名前は伏せてくれと言われたので書けない。

覆輪 素材:牛革

覆輪(フクリン)と呼ばれるつくりの鼻緒。
横緒の裏側が表面まで包み込むような鼻緒。
二枚の革を使った鼻緒だが、高原とは呼ばない。
覆輪は足袋に色が付きにくい。そして、履き心地も良い。

鹿縞 素材:鹿革

鹿革に縞模様を手染めした鹿縞。
日本一の鼻緒職人さん自ら図を描き、型を製作した。

鹿本天極細緒(上) 鹿縞極細緒(下) 素材:鹿革

鹿本天極細緒は見た目が正絹(本天)と似ている事からそう呼ばれる。
鹿本天は牛革のものが多い(牛革と鹿革は見分けが非常に付きにくい)。
幅が細ければ極細緒と言う名称が付く。

鹿縞極細緒は上述の鹿縞の項の説明と同じ。
縞模様の色は、黒、緑、茶と3色あった。
筆者の一番のお気に入りである。

本印伝鼻緒 素材:鹿革・漆(本印伝)




印伝には「本印伝」と「印伝」の二種類ある。
違いは「燻し」を行っているかいないかの違いで、本来は燻してあるものを「本印伝」と呼ぶ。
本印伝は印伝と比べて、耐久性が圧倒的に勝る。
使い込むほどに味が出る。
本印伝の目利きだが、
漆が剥がれない、艶がある、輪郭がくっきりしている、漆が盛り上がっている事。
そして、ベースの鹿革は肌理が細かい事。
本印伝の歴史は古く、1300年前のものが三塚古墳から見つかっている。
また、国宝として正倉院に1200年前の物が数点保管されている。

日本一の鼻緒職人さんは本印伝の生地を沢山仕入れるのだが、
その中に品質の良くない、肌理が粗いものが混じっている事がよくあったと言う。

「安くしろとは言わないから、良いものを送ってくれ!」

と、伝えたそうだ。
良いものをつくるには品質管理も重要である。

よく見ると、鼻緒に艶があるのが分かる。

本印伝江戸妻 素材:鹿革・漆(本印伝)、牛革



江戸妻は表に二枚の生地を使う。
張り合わせと呼ぶ事もある。
非常に手間のかかるつくりで、本印伝で江戸妻となると定番商品ではない。
つくった理由は、鼻緒問屋の主人に「何か面白いのつくってよ!」と頼まれたからだ。

何をつくろうか?
余った生地がある。
だったら江戸妻をつくってみよう。

こんな感じで、本印伝の江戸妻鼻緒をつくった。

自ら、江戸妻の形(V字)を決めて、つなぎ目は糊で予め接着しておいて縫いつける。

個人的に好みのパターンは黒×黒本印伝の江戸妻。

オーストリッチ鼻緒 素材:オーストリッチ(ダチョウ)



希少な素材である。
オーストリッチの雪駄があるが、お値段は10万クラス。
そのオーストリッチを使い、つくった鼻緒。
ダチョウの革の事で、羽を抜いた跡が丸く突起しているのが特徴。
この突起が大きく、多く、そして均一に並んでいるものがオーストリッチの中で、
最高級品の「無双」と呼ばれる。


そしてこれが大変珍しい雉の鼻緒の雪駄。
しっかり履き合わせで。本南部地長表。



続く。


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雪駄塾 塾長

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