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雪踏と雪駄



雪駄が完成した後、大丈夫かと最後に手で押してみたその時

「キュッキュッ」と音が鳴った。



?!



新雪を踏んで歩いた時の音だ!

だから雪踏か!


と息をのみ、悟った。



裏革と竹皮表がこすれて鳴る音だ。






この雪駄を作る2年前、左目を怪我し、緑内障と白内障を併発。
さらに雪駄製作にも限界を感じていた私は、2年も待ってくれていたお客様に対するプレッシャーの中、
凄い雪駄を作ろうと強迫的に以前とは全く違う気持ちで臨んでいたように思う。
心血を注ぐと言うか、魂を込めて作った。
本当に疲れ果てていた。
最後の方は無心で作っていたようにも思う。




今は尻金が打ってあるものを雪駄と呼ぶ。
文献を紐解くと、江戸時代、それを打った雪踏が出始めた頃から雪駄の当て字も散見される。

その昔、江戸の侠客達が足元からちゃらちゃらと音を響かせ、威勢良く町を練り歩いた。
それは昭和二十年代のヤクザまで続いた。


道路がコンクリートやアスファルトになり、余りにその音がうるさいからベタガネは廃れたと言う。
母に下駄を買ってもらった直後、ビニール雪踏が欲しいと駄々をこねたガキの時分と重なった。



「あれはヤクザが履く物だからダメ!」




ますます雪駄が好きになった。


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平成二十九年大晦日 魁!!雪駄塾 塾長 拝
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雪駄塾 塾長

Author:雪駄塾 塾長
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phone:050-5435-1973

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