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2020.3.28
皆様、お久しぶりぶりです。
ちょっと他業種へ修行しに行って参りやして、ボッコボコにされて逃げ帰ってきた塾長です( ー`дー´)
って事は無く、それはそれは楽しいお仕事で色々な事を学ばさせてもらいました。スキるアップ!
あざっす!


と言うわけで

~雪踏師の話し~

始まりです。

第一話「理想の雪駄」

ッスm(_ _)m (ッス=こにちわッス/ありがとうございまッス等の略語)
雪踏師の端くれをやっております塾長でございます。
以降お見知りおきを。

まず雪踏師とは、江戸時代から続く草履表に革を張るお仕事です。
草履の裏に革を縫いつけたものが雪踏です。その後、かかとに鉄を打ち付けた物が雪駄になり、おっと!雪踏の踏の字が駄に変わりましたね! とまぁその鉄が駄々っ子みたいに煩くチャラチャラと鳴るのが今の雪駄の定義になりますが、細かい話は後廻しにしやしょう。江戸時代は花緒を挿げてから表と裏革を縫いつけるので、今みたいに縫い合わせた後に花緒を挿げるって事はございません。最初っから花緒が挿げられている「挿げ込み」って言うタイプの雪駄になります。

挿げ込み雪踏は一度だけ作りました。
NHKの木曜時代劇のぼんくら小道具の浅居さんに江戸時代の雪駄を再現してくれと頼まれて作ったアレです。
手縫いがしづらかったっスネ。

雪踏師と言う職業は今や絶滅危惧種でして、全国に片手の指の数もおりやせん。
私なんかは30歳くらいから雪踏を作り始めましたが、その頃の先輩方と言うのはすでに御年70歳オーバーの超大御所ばかりで、お前なんかはひよっこもひよっこ、まだ産まれてない!とまで言われました。

雪駄が好きで研究といえば大袈裟ですが、お勉強から入ったわたくしでございますが、ひょんなことから雪踏師としての道を歩むようになったので、ございます。




「反りは強めで、このベタガネをつけて革芯で作ってください!」
「コバはチャコを塗らないでください。自分で塗るので!」


「承りました・・・。」


第二話「早すぎる」 2020.4.3

「期間はどれ位で作って頂けますか?」

「個数があるから一か月くらい見てくれれば」

「分かりました。宜しくお願いします」


―1week later―


携帯が鳴った。雪踏師の人からだ。
(でもなんだろう?完成には早すぎる。まだ1週間しか経ってないし、、、。)

「はぃ。」

「あ~どうも。どうにもこうにも雪駄が出来ないんですヨ」
「革が硬くて針が通らなくて、、。」

「え!?」

「なので材料がかかったから材料費だけくれませんか?」


「いやいやいやいや、完成してないのに材料費だけ出せと!!??」

「そうです。」

「無理ですよ!」



「じゃあ塾長さん、自分で作ってみますか?教えますよ・・・。」

「え!?良いんですか!!」



こうしてひょんな事から雪踏師の道に踏み込んだ塾長であった。


第三話「Appointment」 2020.4.6

一体どういう風の吹き回しだろう?
前々から自分で雪駄を作ってみたい気持ちはあったけど、こんなにもあっけなくその時が訪れるなんて。

良い日だね。

色々教えてもらうのをちゃんとビデオに収めなくては。
カメラ、ノート、ペン、質問事項、ハンカチ、ティッシュ・・。
準備は万端だ。

アポイントメントは取った。

革底から表まで針を貫いて縫うらしいけど、どうやって?針の跡がないじゃないか。
今まで不思議だった事が来週の日曜、明らかになる。

それまで体力を温存しようー。


第四話「ピヤノ」2020.4.14

ブヤから電車で一本。
車輪とレールがギャリギャリうるさい。この煩さは本当に毎度嫌になる。雪駄チャラチャラの比ではない。第一音質が違う。私は幼少の頃ピヤノを習わされていたせいか音には少しばかり煩い。

一番隅っこの肘を置ける椅子をのっけから陣取った私はこの先どうなるのか思い巡らせながら携帯を見ていた。


ホームに電車が滑り込んで行く。
小一時間で到着ー。
改札を抜け、アップダウンの激しい駅構内を足早に通り過ぎる。
辿り着いた出口を見上げると、その先には小さなそれはそれはとても小さな🌞が見えた。

大きさで言うと五円玉位だろうかー
いや百円玉だったー


塾長は太陽を目指し一気に階段を駆け昇ったー

(※ここでプロジェクトX中島みゆきの地上の星が流れる)
https://m.youtube.com/watch?v=FHAbj1pIT4g


第五話「オイラの地元」2020.4.17

ー浅草ー

ここだよここ!オイラがハタチの時分芸人になろうと降り立った浅草!
結局フランス座が無かったから芸人にはならなかったけど雪踏作りを学ぶ為にまた淺草の土を踏むとは夢にも思わなんだ!

そうだ!ちょっと浅草寺にお参りにいっとくか!

・・・

いつもお寺や神社ではご縁があります様にと五円なのだが、ここはビートたけしの唄にもあるように夢を託して百円玉を投げよう。

チャラ・・

真面目に拝んだ私はお隣の淺草神社にも御詣りに行った。

二礼二拍手一礼の拝み方はご多聞に漏れず熟知している。
その前の手や口を清める作法もOKだ。

(ん?なんか外人がいやがるな!?ちょっと作法を見せてやろう)

まず右手で柄杓に水を酌んで左手に水をかけ右手に水をかけ左手に水をためてそれで口に水を含み左手で隠しながらぺっと水を吐いて左手に水をかけ柄杓を縦にして柄に水を伝え注ぎ、こうやって一連の動きで全てを清めるのがジャパニーズの作法だヨ。



バシャバシャバシャ💦


しまったッ!!


柄杓を立てた時勢い余って水が太陽光に照らされキラキラと輝き綺麗な放物線を描き私の体にかかった!



・・・


視線だけチラリと横目にすると


そばで見ていた外人のカップルがワーオーファンタスティック!と言ったツラで見ていたのに少し救われたのだった。

動揺していた私はそれを微塵も感じさせないようさも当然の如く振る舞い悠然と本殿に向かった。

パンパンッ❗️


第六話「助六」2020.5.31

昔、吉祥寺の甲州屋のご主人に見せて頂いたこの雪踏師の方の木の名刺の住所を探して街を歩き廻る。


・・・ここかな・・・?


おもむろに携帯を取出し電話をかけた。

「こんにちわ!塾長です!今、着きました!」

「はーぃ。今行くから待っててー」

もんじゃ屋か何かだった跡が見られる俗にいう「居抜き」、と言う状態の元店の前で待っていると

「やぁ。君が塾長か」

と言いながら、とうとう私の前に現れてくれた雪踏師が、その引き戸を開けるとテーブルの上には何やら道具が沢山置いてあった。

助六

(うわ!すごい!)

第七話へつづく・・・



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雪駄塾 塾長

Author:雪駄塾 塾長
mail:settajyuku2@yahoo.co.jp
phone:050-5435-1973

◇雪駄 べたがね 補修部品
◇花緒一覧 特注製作等
◇過去に製作した雪駄
◇雪踏の語源~雪踏と雪駄~

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