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地星表とは、星がある表の総称です。

TOSHIRO君:星って何?

  塾生筆頭:星とは竹皮が本来持つ、黒紋(黒班、斑点)の事。この斑点を履物業界では星と呼びます。
      何とも素敵なネーミングだよね!

お写真をどうぞ。

左:地星表(改良南部、以下、改南と表記)     右:地星表(本南部系)


 TOSHIRO君:なんで違う表なのに同じ名前なの?

   塾生筆頭:お!良く見てるね!確かに色も違うし違う表だね。でも表自体に星が入っているのを総称で「地星表」と呼ぶんだ。だから、間違いではない。でも紛らわしいよね。なんて言ったらいいかな・・・塾長、お、お願いします!


塾長:(๑•̀д•́๑)そうですね。ちょっと細かく説明しよう。

1:改良南部表は表面がパサついている。逆に本南部系はしっとり艶がある。
2:改南は色が薄い。これは晒し(漂白)をしているからだ。漂白には度合いがあるけどそこまで白くないから三分止め位の晒しだね。本南部系は晒していないね。だって「艶」のある「飴色」でしょう。なぜ本南部系と系を付すかと言うと、そもそも「本南部表は星が少しも入っていない」本当に岩手の南部地方で国産の竹皮で編まれていた綺麗で上等な表だからだ。
話を戻そう。で、晒していない証拠として星の色が濃いでしょ。星にも大きさで小星、大星と分けるんだ。

TOSHIRO君:ふーん。塾長、この大きな星は?



校長:(`・ω・´)y━・~~~~ 流れ星じゃ。




塾長:!さすが校長・・・m(_ _)m いつもながらネーミングセンスに夢がありますね!


竹皮の斑点の事を星と呼ぶのは昔からでした。
いつも良くして頂いている大問屋の校長と写真の本南部系地星表の星の話をしている時にノリにノッって校長の口から出た名称。


いつの時代もこうやって物事が決まっていくものかも知れないですね。


竹皮の見方として基本的には、

晒し(漂白)=竹皮(表)が白っぽい。艶が弱いor無くなる。質感はパサパサする=サクい。
未晒し=色が濃い。艶がある。しっとりした竹皮=粘り。

表だけ見て評価するのは本当に難しいですが、場数と記録だと思います。

◇星
地星・・・星の大きさ1.5mm以下程度でまばらにある表。小星、大星を含む総称でもある。
小星・・・約2~2.5mmの星がまばらにある表。
大星・・・約3~4mmの星がまばらにある表。

◇星の扱い(表の評価)
昔は基本的に星入りの表はあまり良い表ではなかった。
色味が均一で綺麗な表の方が労力を要する。

表を編むときは・・・
①星が無い竹皮を選別する。
②選別しても少しはあるので、なるべく星が表に出ないように、三つ折りの内側に星を折り込んで隠す。
③三つ折りにした竹皮で雪駄/草履表として編み込んでゆく。

この星は大きかったり、多いと、それに比例して表の値段も安くなる。  

しかし、通好みは、この星のある方が「味があって良い」とする。
侘び寂びと言ったところ。

◇染め
そう言えば、かなり前になりますが、
履物界の長老に三色に染められた表を頂いた時に何と呼んで良いか分からず、

黒く染めてある表はカラス表だから、、、

黒く(濃く)染めてある=からす。
色が三色に染めてある=からすが三羽。
三羽烏。

でも、校長に聞いたら、柄が入っているから「柄表」の総称。との事。

こんな感じで名称には由来があり、何の脈絡もなく気分的に付けるわけでは無いです。

ちなみに有名な野崎表も校長が名付け親で、野崎参りはみんな草履を履いていくから野崎表(草履表)。との事。

2020.4.7記
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雪駄塾 塾長

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