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こんばんは。

先日、東京に久しぶりの大雪が降りまして、翌日も雪が降るだろうと睨み、先手必勝、勇んで長靴を買いに行き、帰りの車の中で
「これでもし降らなかったらアホだな。」と、思っていた事が見事的中してしまい鉄板入りの最高級長靴の出番が全く無い訳ですが、

ある問屋の番頭さんのご好意により、資料としてベタガネを頂戴いたしました。有難う御座います!



このベタガネ、年代は昭和初期のもので釘を打つ為の穴があいています。
このタイプのベタガネは初めて見ました。
今まで見てきたベタガネは全て穴はあいていませんでした。

このベタガネの使い方は二通りあります。

一つは、化粧合わせ(台と表を縫いつける事)の段階で、江戸時代から続く
裏革に切り込みを入れ、差込み、最後に爪を折って固定する従来の方法。

もう一つは、爪を切ったり、折って内側に畳んでから、ネジや釘で固定するか。

実は、筆者が最初に手に入れたベタガネを装着する方法は、
爪を切り取り、ドリルで穴をあけ、「ネジ」で裏革と固定する方法でした。
ネジじゃなく釘を打つ方もいますがネジの方が外れにくいです。

お次は三日月型尻鉄 「三日月」


これはもともと靴用の部品だったらしいのですが、
いつの頃からか雪駄にも使われるようになったとの事。
将棋の坂田三吉(大正時代)が履いていた雪駄にも装着されている事から
三日月の歴史が長い事が伺える。

番頭様から聞いた話によると、お相撲さんがテクタだけでは磨耗が激しいので、
よく、この三日月をつけていると言う。

今でも三日月は手に入るが、画像の三日月の年代は昭和初期の物。
弾くとキーンと甲高い音がする。
精度が悪いのか穴の深さにばらつきがある。
使い方は、穴に釘を打ち込んで裏革と固定させる。

次はベタガネの歴史を特集します。

はい。ども。
と言う訳で、三日月型の尻鉄を3種類発見しました。2013.11.24加筆&画像追加

一番目はこれです↓
三日月1
材質は真鍮です。
はきもの博物館で見た、大正時代の雪駄についていたタイプなので
少なくとも、このタイプの三日月型尻鉄の歴史は大正時代からあります。
ちなみにはきもの博物館で見た大正時代の雪駄はこれ↓
大正時代の雪駄
プレートに大正時代の雪駄と記述はないが、研究員の方が大正時代の雪駄だと言っていた。

二番目はこれ↓

ベタガネのように爪が出ているが、最初からこのライトクローム底の型に合わせて作ってある三日月型尻金。
後付のようだ。
ライトクローム=合皮。表面に合成繊維の布が貼ってある。





そして最後にこれです。
ベタガネ1
草履の爪先をガードするための前金と、かかとの三日月。

裏からの写真。中空構造になっている。
ベタガネ2

と言う訳です。

どーもー。
2013.11.24加筆&画像追加

↓2014.1.16写真&画像

そしてこれが、江戸時代の象嵌ベタガネを私なりにイメージした雪駄塾製のベタガネです。

IMG_1590 - コピー

三日月部分は鋼鉄製で地金と0.5mmの隙間を設け音の響きを良くした。歩いていると時おり火花が散る。透かし彫の小桜の奥に漆の黒赤、その上に散りばめられた螺鈿が七色に煌めく。このベタガネを験担ぎも込め、切火金と名付けた。

構造、大きさ、鋼の種類、鋼の硬度など試行錯誤を繰り返し、雪駄ちゃらちゃらと言う「音」を追求したモデルのベタガネで、筆者が今までに見たこと(聞いたこと)あるベタガネの中でも一番の物にしました。

ちゃらちゃらと言う音に誰もが振り向く。

※ガソリンスタンド等の火気厳禁の場所では絶対にお履きにならないで下さい。
また、大変滑りやすいため、もしお怪我をされても当方では一切の責任を負いかねます。


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雪駄塾 塾長

Author:雪駄塾 塾長
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