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どうも。
と言う訳で、雪駄を研究しているとまるで何かに惹きつけられるかの如く
出会ってしまう事が結構あります。

得体の知れない力が働いていると思わざるを得ない。

・・・そんな事はさておき、最近、正真正銘の金縛りに遭遇し
自らそれを解き(フンッ!)、直後に名前を呼ばれるという怖い話にありがちな
体験をしてしまった筆者ですが・・・


それでは皆様お待ちかね!「籐龍作 籐表絵ざし雪駄 夕映え」を
とくとご覧あれ!!

厳かに蓋を開けて下さい!(ぞうりと書いてあるのはご愛嬌)


どうですか!?

これぞ大和魂を彷彿とさせるMt. Fuji


この雪駄は、たまたま行ったお店の倉庫の棚にポツンとありました。
会話の中で雪駄を研究していると話すと、お店の社長様が

「雪駄、雪駄。確かこの辺に・・・。あったあった。ハイ。」

ポロっと筆者に手渡してくれました。

「あ、有難う御座います。拝見させて頂きます。」

・・・雪駄を探しに来たわけでもないので、見せてくれるから
見てみようと言う程度で蓋に書かれた文字もろくに見ずに開けてみたら






               
          あッ!




今思うと、金縛りにあった時の様に体中に電気が走った感じで声になってなかったです。

サイズは縦:7寸7分(大形)
      横:3寸

かかとは革芯。

台と表の合わせは手縫いではなく、接着(惜しい!)。

柄は富士山に松の木。

まさかここで「絵ざし籐表」を見れるなんて夢にも思っていなかったです。
毎度毎度、下らない筆者の話にお付き合い頂いて本当に有難う御座います。
(何時間も居座ってしまいました。本当に御免なさい)。

社長様曰く
山頂と雲の部分は晒してある籐を使用し、
他の部分は天然色の籐を使い表現しているとの事。

つま先と、左足かかと部分を良く見てみると
茶色い籐に混じって赤みがかった籐が編まれているのが分かる。
この赤い籐も天然の色だと言う。

グレート。

この籐表、編まれた当初はどんな色をしていたのだろう。
今現在の色で無いのは自明の理。
当然、何十年も先の色の変化を考えて編んだのだろう。

Fantastic。

蓋の裏側には昭和五十一年十月吉日とある。

吉日・・・。

という事は縁起物だろう。
縁起物・・・とうりゅう・・・籐龍・・・・・登る龍、登龍。

ああッ!?

以前、電話で友人と話したときの事、

極悪:「塾長、最近何やってんの?」
塾長:「俺?俺は雪駄師やってるよ。」
極悪:「雪駄かぁ~。・・・なんだっけかな?昔、縁起物の雪駄買った事あるよ。
    名前がついてるんだけど、えーと・・・
    何とか龍・・・・・・・とうりゅう、確か登る龍だったかな?」
塾長:「ふ~ン。」

そうです。登龍=籐龍だったのです。
ここで点と点が繋がりました。


とにかくここで籐龍の存在が確認できたわけです。
ただ籐龍という名前以外全く情報がありません。

「籐龍」と言う名の職人さんについてご存知の方、是非、御一報下さい。宜しくお願いします。

誰も御一報くれる気配が無いので自分で調べに調べたところ遂に籐龍が誰なのかと言う壮大な疑問が晴れました。
判明した時、ビックリしたのと同時に「灯台元暗し」と言う言葉を真の意味で理解できました。(06.05.24加筆)



ずばりこの人です。


そうです。以前特集した夏だねッ!籐表特集~その3:籐表の作られ方
新井龍夫氏だったのです。


龍夫から一文字とって、籐龍。


残念ながら既にお亡くなりになられています。
素晴らしい作品を残した新井龍夫氏に合掌。
心よりご冥福をお祈り致します。

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雪駄塾 塾長

Author:雪駄塾 塾長
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