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鼻緒(花緒)~その11:燻べ鼻緒(ふすべ鼻緒)


店内には印伝を使った様々な製品が高級感あふれるディスプレイで並んでいる。
そして、あるコーナーで立ち止まった。
そこだけガラス張りのショーケース。
中を覗くと明らかに印伝とは違う革と、その革で造られた製品が並んでいる。

2014.6.13加筆
※このふすべこそが、本物の本当の古来からある印伝、本印伝なんです。
2014.6.13加筆

筆者:「これって何なんですか?印伝じゃない。」
店員:「それは、燻べ(ふすべ)という技法で造られた燻べ革です。
    稲藁と松脂で燻すとその色が出ます。」

ショーケースを開けてもらった瞬間、燻製の匂いが筆者の体を包んだ。

何とも言えない匂い、素朴な色合い。
「これで鼻緒を造ったらカッコイイだろうな」
と呟いたとき、

店員:「ちょうど今ありますよ。」
筆者:「え?ぜひ見せてください!」

非常に珍しい燻べ鼻緒の雪踏。

どうですか?この何とも言えない素朴だが華やかな鼻緒。
柄は日本の国花、桜です。

神々しいまでの輝きを放つ桜。

桜が浮かび上がっている感じが何とも言えない。

この鼻緒、というか燻べ革は造るのに非常に手間がかかり希少だ。
最低でも3~6ヶ月の時間を要する。


この雪駄はお客さんがお坊さんにプレゼントするためにオーダーして
造った雪駄だそうです。
こんなカッコイイ鼻緒の雪駄を履けるなんて、本当羨ましい。
しかも、柄は花の中で筆者の一番好きな桜。
(ひまわりも大好きだが、僅差で桜が一番。)


↓2013.6.20画像追加&加筆。

じゃん、ふすべの鼻緒の種類はこんな感じ。
5年に一回出るか出ないかの本当に貴重な逸品。

2014.6.13追加
で、これがふすべ鼻緒の極細緒だ!(右三本)

作りは高原と言い、ちゃんと二枚の革を表と、裏で使い分けている、手の込んだつくりになっている。
柄は、左2番目から小桜、3番目、勝虫(とんぼ)、4番目、交差縞だ。

ちなみに、一番左は、これもまた半端じゃない作りの、極細緒の江戸妻!
この細さで本印伝の江戸妻は史上初。

↓こんな感じで、裏は総白なめし革で、前坪はかけはぎと言う作りで非常に凝っている。

前坪は、表には柄が来るようにして、裏は足袋が汚れないように白なめし革になっていて、
ニシキヘビなんかの鼻緒によく見られる「かけはぎ」です。

このふすべ鼻緒の極細緒は、魁!!雪駄塾だけのオリジナル鼻緒です。
2014.6.13追加

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YUJI OHMURA

Author:YUJI OHMURA
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