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今回はプロでも見分けが困難な支那表と改良南部表の違いについてです!!

お店の方、お仕事中にもかかわらず筆者のお願い事を聞いて頂きありがとうございましたm(_ _)m


        左、昔の改良南部表  右、支那表



支那表
・中国産の筍の皮(竹皮)を使用し、漂白後、黄色く染めてある表。
・昔の南部表に似せて編んであるので見た目が良い。
・触った感じも固くてつまりがいい。
・竹皮は中国のものだけど日本で編まれている。
・色が黄色で平たくプレスされているので黄平(キヒラ)とも呼ぶ。

これが現在(2020.3.28)では主流の表で、支那表を南部表と称している。
※今は消滅してしまった本物の南部表と現在の南部表呼称の支那表は別物です。

改良南部表
・日本産の竹皮を使って編んだ表(今は消滅)。
・竹皮の繊維が細かいのが特徴。
2020.3.28追加
他には・・・、
・支那竹皮(支那表用の)をキレイに編み、上手に南部表風に仕上げたのが改良南部表と呼ぶ。
・バッチィ表=悪い表、つまり昔だったら捨てる草(竹皮)だが、それを上手に編んだ物を改良南部表にした。
とのお話しが聞けました。

どうですか、皆さん。
どちらか単品で出されるとまったく見分けがつきません。

支那表と改良南部表の使われる竹皮が変わっていった時期も有り得て、
支那竹皮をキレイに南部風に編み上げた物が改良南部表扱いになった刹那もあったみたいです。
時代時代で微妙に使われている竹皮も違ったりするので、聞く人で答えが違うこともしばしばあります。

そしてここからが重要なのですが、改良南部表は基本的に「星」があります。これが改良南部表の特徴です。
漂白していないものが多いからです。

これが支那表になると、”よく”漂白してから黄色く染めてあるので「星」が全く無いのです。

また、漂白の度合いもあります。漂白の事を晒シ(サラシ)と呼びますが、そのサラシが「3分止め」とか「7分止め」とか、
おおよそ1~7分までの単位はありますが、サラシの度合いで色味も変わります。なのでサラシてあるから真っ白とかではなく、
茶色味が残っているサラシもありました。色は1分から順に、茶→白の順になっていきます。
なので3分止めより7分止めの方が白っぽい表になります。

私の経験から、星が入っているのは改良南部表の扱いにする事が多いです。星入りは南部表に近い無漂白で茶色味があり耐久性も良いです。そもそも改良南部表は今は消滅している表で、比較対象が「現在の支那表」になってしまうので、
どうしても「無漂白系か漂白染色系の表」と言う基準で見てしまうからです。
ちなみに、星入りは無漂白で基本的には南部系統の表です。無漂白ゆえに、竹皮の成分が抜けていないので履けば履くほど
艶も出てきます。逆に支那表は漂白されているのでボロボロになって行くのが早いです。
2020.3.28追加

2014.12.28追加
・支那表の色
懇意にさせて頂いている校長から聞いた話ですが、
今現在の「支那表」の黄色っぽい色は、昔の「棕櫚表」の編みたてのきれいな色を真似て
染色されたそうです。但し、下記と相違がある為、上記はちょっと精査します。

参考文献『主要市場ニ於ケル草履表ノ取引状況調査』農林省農務局、一九二四年によると

支那表は中国産の竹皮を原料として、南部表をまねて製造され、
価格が低廉であるため需要が増加。南部表と同一地方に
おいて生産されていたが、名古屋、桑名、姫路などでも
生産されていた。

この資料では、「南部表をまねて製造され」とあるが、竹皮の編み込みの数とか、
仕上げとか、そういった製造工程を真似たのか、
「色」を真似たのかの区別がつかない。
支那表も各所で製造されていたのだから表の色も各所で違ってくるだろう。
南部表の色のような支那表、棕櫚表の色のような支那表があってもおかしくない。
ただ、今現在流通している支那表の色は明らかに南部表の色とは違う。

筆者は、自分で地長表の飴色に染めた雪駄をたまに売りに出します。
地長表の色は現在流通しているほとんどのビニール雪駄がその色です。

近々、支那表で地長表の色に染めた「地長染」の表を大量生産してもらう予定なので乞うご期待!

色だけでも楽しみたい方にはうってつけです!
2014.12.28追加

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雪駄塾 塾長

Author:雪駄塾 塾長
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phone:050-5435-1973

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